TACパワーアップ大会行ってきた後編

全国農業青年クラブ連絡協議会の黒田さん
(写真は、あとのほうに出てくる黒田さん)

2の続きです。

ボクは、4年目から
意識して、経営者になるための
「種まき」をしました。
事業の種まきというニュアンスです。

父もそのことを理解してたので、
”あんまり”口出しはしてきませんでした。

インターネット販売の勉強会に
日中の半日がっつり行っちゃったり、
森本先生との可変施肥田植え機開発に
がっつり参加したり
色んなモノの種まきもしました。
イタリア米の種まき
変わったお米の種まき
変わった豆の種まき

「一気にやりすぎ」とは
言われましたが、
当たるアテもなかったので、
「下手な鉄砲数打ちゃあたる」
方式で、数を打たなきゃと
思っての行動でした。

「やってみない?」
という、頂いたアドバイスを
ほぼ全部やった形でも、あります。

このタイミングでは、
「10年もいらん!
5年で変われるように
なるぞ」
と鼻息荒く取り組んでいましたが、

今振り返ると、
10年でギリギリ
くらいのペースだったかと(^^;

単にボクのスキル不足と言ってしまえば
それまでかもしれませんが、
計画は、120%くらい前のめりで取り組んで
ようやく計画ペースの実績になる
という実感に繋がりました。

先行先行を心がけても
先行できんもんだ、と。

次!

お話したポイント
1.事業承継が進んだポイントとしては、よい”きっかけ””節目”があったこと
2.父と子(先代と後継者)は意見違って当たり前。
3.事業承継はバトンバス。だけどバトン持ってる人だけ見てちゃダメ

の、3。

事業承継のバトンパスは、バトンを持ってる人に焦点がいきます。

先代がどう走って、
バトンをどう渡すか
後継がどう準備して
どう受け取り
どう走っていくか

だけど、バトン渡した後の先代って
そのまま放っておいちゃ、ダメって話。

このあたりは、
中央農研の先生方からの
ご指摘いただいた点です。

これまで
「趣味は仕事です」
みたいな、365日農業してきた父にとって
バトンパスを終えた後を考えるというのは
大きなテーマ。

きっぱりと引退させて、一切ノータッチなんてナンセンスで、
農業には携わってもらいたいし、したい旨きいてますが、
経営のやり方にガシガシ物申す体制を続けるのは良くないし
意外や意外、微妙なバランス感覚になるような・・・

ボクはボクで、突っ走らなきゃいけない状況に
必然なるので、突っ走る。

父は、突っ走らなきゃいけない状況でもないですが
放っておいちゃ、ダメ。

けど、焦点はボクのほうに集中しがち。

というケースに、陥りやすい。

ウチの場合は、色んなお役を頂いて
徐々に、田んぼの世話から人のお世話に
シフトするよう、取り組んでいますが、
父のアフターフォローというのは、
「そんなん自分で考えろよ」
なんて世界ではなくて、事業承継の大きな柱の一つなんです。

・・・という話を、どうだろ?
25分くらい話した感じでしょうか。
持ち時間の倍近く使っちゃった感じです(^^;

ボクらの事例発表的な講演の後は、
グループワークでした。
各テーブルで、事業承継を進めるにあたっての
ロールプレイングを、親・子・TAC役に別れて
実践。

締めに、
全青協の金井さんと、4Hクラブの黒田さんが
講評。(上の写真は黒田さん)

その時の指摘
○ロールプレイングもいいけど、実際に実践した人の事例のほうが
イメージ湧いていいと思う
○途中で帰ってどうする

鋭い指摘!

組織内では、「何を実施したか」が評価ポイントになりがち。
「パワーアップ大会実施して、
事業承継について話し合った、
スキルを磨いた」
は、それはそれで大きな成果だと思います。

ただ、
大きな視点でとらえると、「何を変えたか」を
大事にすべきなのでは、と思います。

「追われるように事業を承継した、というケースが減り、
戦略的に、計画的に承継したケースが増えた」

「父世代のフォローをする仕組みが新たに出来上がった」

「父と子、第三者承継の為の新たな取組を構築した」

など。

変えなきゃ、変わんないんですよね。

こんど、地元の寺井小学校6年生に
お話しする機会があります。

「輝いて生きる」という講座で、
ボクがどう生きてきて、何を見てるかを
お話しする場面なんですが、
話をすることが目的なのではなく
話を通じて、子供達が変わる
それが目的なんだと、思ってます。

なんだか、キラキラしたお話しして
子供達も一瞬テンション上がる

去年、お話ししたのを
今振り返ると、そんな感じ。

もっと、子供達が変わる為の
仕掛けが必要。

それが、ボクに期待されてます。
きっと。

変えなきゃ、変わんない!

変える!

寺井小学校も、
農業の事業承継も。