狭義の事業承継、広義の事業承継

事業承継という言葉には、狭い意味のもの、広い意味のものがあると整理した。

狭義(狭い方)の事業承継

□承継に関わる税務
□ハンコ、通帳を譲る
□名義変更など、承継に関わる事務手続き
主に、書類上は承継が証明されている状態を示す。

広義の(広い方)事業承継

上記に加え、理念や技術、ノウハウ、人脈などの無形の資産を引き継ぐこと。
また、後継者の育成、自立も達成されていることが望ましい。

なぜ狭義と広義の2つに分かれているか

なぜ事業承継が狭義のものと広義のものに分かれているか。
本来は、広義の事業承継が正だと考えているが、手続き論な感覚や、「名義変更したのでセーフ」といった捉え方の経営者がまだまだ多いこと、制度上のメリットを受けることを第一義に取り組むケースがあることから、この2つの分類分けをすることが現実的と判断した。