もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら
洋書の訳書というのは、
文化の違いかなんかで、
よく理解しづらい面が多いです。
よーく咀嚼して咀嚼して
うっすら~とわかるなんてこともしばしば。
それを、
実例で小説風仕上げにすれば
分かりやすいんじゃない?というのが
この本のコンセプトかと思います。
女子高生が、
ひょんなきっかけから
野球部のマネージャーになることに。
その野球部は、
弱くも強くもなく、
甲子園を狙えるようなところではない様子。
練習の参加もまばらで
連携もうまくいかず
監督と選手のあいでにギクシャクした関係
そんな中で、
主人公は
「この野球部を、甲子園に出場させる」
ために、立ち上がります。
・・・でも、
マネージャーって
そもそも何をすれば?
どんな役目?
というところから、
物語はスタートします。
物語の中では、
ピーター・F・ドラッカーの
「マネジメント」
をピックアップし、
この場合、こう考えればいいのね!
という風な進み方をします。
「われわれの事業は何か?何であるべきか?」
「顧客とはだれか?」の問いこそ、われわれの使命を定義するのに重要。
など、
マネジメントの在り方をひもといていきます。
ストーリーも面白く
少しずつ問題を解決していき、
バラバラだったチームが次第に
まとまっていく様子なんか、
けっこう読み込める内容となっています。
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