もち米の生育(しかもコレ、直播って技術)

直播もち米の田んぼ | たけもと農場

前回の記事とはうってかわって、こちらは穂の気配なしの田んぼ。
たけもと農場の作付けの中では遅い晩生(おくて)の品種です。

ひとつの農家だけでも、(前回の記事と比べてみて下さい)これだけ生育に差があるので、田んぼもまじまじと見ると千差万別な表情です。

写真はもち米の品種ですが、種を田んぼにそのまま撒いて育てる「直播」という栽培方法で作っているものです。田植えと同じ時期にまいてるので、その分、苗の状態のものと種の状態のものなワケで、生育に差ができます。

なんで差をつけてるかっていうと、色々理由はあるんですが、収穫適期に収穫しようと思うと、こなせる能力に限界があるのでロット(田んぼの面積)を減らすか、人手やら機械やらを(ウチだと)外注しないといけなくなります。

なんで、複数の品種を作って、収穫適期をそれぞれずらせば、それぞれをかなりナイスタイミングで稲刈りできるってわけです

(あと、本音も言うと、稲刈りシーズンを乗り切るために一時期のオーバーワークを避ける意味もあります。体が資本ですもんで。)

いろんな用途で、いろんなニーズとご注文があるってのも、いろいろ作ってる理由のひとつです。

たけもと農場では、直接販売もしてるので、もっと種類があると商品ラインナップも増えてお客さんもいろいろ選べていいのかもしれませんが・・・種類が増えると、管理が大変ですし、種が混ざらないか、苗の段階で混ざらないか、乾燥調整で混ざらないか、もみすりで混ざらないかetc、リスクがけっこう高いです。

品種が混ざっても、毒ではないんで危ないわけではないんですけど、商品価値なくなりますからね(^^;